甲斐歯科医院
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(5) 西洋よりも古かった、日本の総入れ歯の歴史
一方、日本に目を向けてみると、部分入れ歯は弥生時代のものと考えられているものが発掘されており、日本の部分入れ歯の歴史もかなり古いことがわかります。
では総入れ歯についてはどうでしょうか。
わが国に現存する最も古い入れ歯は、1978年に発見報告された和歌山市成願寺の尼僧・仏姫(ほとけひめ・俗名、中岡テイ、1538年没)の木床一木造り(いちぼくづくり)の上顎の総入れ歯(木で作った総義歯)ということになっています。
さらにこれ以降、使用者の名前がわかっている上下総入れ歯としては、柳生飛騨守宗冬(1673年没)の使用した上下顎総入れ歯など十数個、名前がわからないものも入れると200個位の総入れ歯が残されているそうです。
これらの総入れ歯は、ほとんど木材つげ(黄柳)が使われており、その形態も現代の総入れ歯とほぼ同じと言って良いようです。さらに驚くべきことは、入れ歯の維持法として、口の中の歯ぐきの粘膜面に、唾液を利用して入れ歯の床の内側の面を吸着させる方法がなされていたことです。このことは現在、私たち歯科医が行っている原理と全く同じです。
前出のフォーシャルが初めて作った総入れ歯の原型とは違って、この日本の素晴しい木製総入れ歯が世界の総入れ歯の始まりのようです。
>> (6) 仏師の彫刻技術が入れ歯作りに
高齢化社会と総入れ歯の関係
75歳以上の三分の二の人が総入れ歯
高齢化社会をイキイキと過ごすためには
総入れ歯の歴史
西洋よりも古かった、日本の総入れ歯の歴史
仏師の彫刻技術が入れ歯作りに
良い総入れ歯の条件とは
総入れ歯ができるまで
総入れ歯における自由診療と保険診療の違い
総入れ歯で何が噛めるか
総入れ歯にも必要な定期検診
入れ歯安定剤の是非
入れ歯洗浄剤の効果
最後に